2010年08月06日

CSRとは

CSRとは、最近よく耳にするようになりました。
CSR: Corporate Social Responsibility の頭文字3つから
とったもので、
日本語では、「企業の社会的責任」と訳されています。

もともと、アメリカであった不正会計事件
(エンロン、ワールドコムという会社名はご存知でしょうか?)を
発端に、企業は利益のみを追求するにあらず、
企業活動が与える影響に責任を求める、ということを
社会が求めるようになりました。<社会潮流の変化>

ただ、このCSR、アメリカとヨーロッパで
その意味合いが違ってきます。

利害関係者(「ステークホルダー」とも言われます。)に対して
説明責任を果たして
(この辺りにエンロン・ワールドコムの不正会計事件への反省が見られます。)
会社の財務状況や経営の透明性を高めろ、というもので
実際の活動として「企業統治」「コンプライアンス」の実施、
「リスクマネジメント」、「内部統制」を徹底する<アメリカ型>

企業も社会の一員であるという考えから、
持続可能な存在であること、
そのために企業の未来への投資として環境や労働問題に取り組むという<ヨーロッパ型>です。
このあたりは国連が提唱する「グローバル・コンパクト」に参加する企業が増えていることからもお分かりいただけるでしょう。
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2010年01月16日

ビジネス“ワン”に学ぶ、企業と社員ができるCSR活動

企業で働く犬がいる。社員を癒やす社員犬や、身体障害者の生活をサポートする補助犬だ。こうした「ビジネスワン(犬)」の中でも、視覚障害者の雇用創出に欠かせないのが盲導犬だ。企業が盲導犬の受け入れに必要な設備や運用コストは多くの人が想像するほど掛からないが、現状は導入があまり進んでいないといえる。

 盲導犬の受け入れは障害者雇用を創出するという点で、企業の社会的責任(CSR)への取り組みとも言い換えられる。盲導犬育成を支援する募金箱の設置や社内勉強会の開催など、社員一人一人ができる取り組みも、CSR活動を支えていく。企業のCSRの今を、日立情報システムズが取り組んだ盲導犬の受け入れやNECの社外活動から探っていく。

●盲導犬を受け入れるということ

 「企業側のサポートは不可欠だ」

 こう話すのは日立情報システムズで盲導犬「イッシュ」とともに二人三脚で働く穂刈顕一さんだ。白内障で視力が低かった穂刈さんが同社に入社したのは2005年。現在、業務サポート本部 人財戦略部 人事課に所属している。白杖(はくじょう)と呼ぶつえを使い、自宅の千葉市から都内の職場まで電車で通勤していた。ある日駅のホームからの転落事故を経験し、働くには盲導犬が必要だと感じた。2007年、日本盲導犬協会からやってきたのが、イッシュだった。

 多くの国内企業にとって盲導犬の導入は未知の領域であり、日立グループでも前例はなかった。穂刈さんから相談を受けた日立情報システムズは、盲導犬を受け入れるためのアイデアを一緒に出し合った。「分からないことは受け入れてから考えよう」という姿勢で、イッシュと働くことを決めた。

 実際に受け入れると、幾つかの問題が生じた。その1つがにおいである。イッシュは多目的トイレで食事をする予定だったが、社内に食事のにおいが充満してしまう。穂刈さんは上司と相談し、食事場所を駐車場に移すことにした。盲導犬の受け入れ後までを支援する会社側の努力により、問題を1つずつ解決していった。
●そっと見守るようになった

 盲導犬の受け入れは、関係者だけの問題ではない。共に働く同僚にも理解と協力が求められる。例えば、ハーネスと呼ぶ胴輪を付けた盲導犬は仕事中であり、ほかの人が触ったり声を掛けたりしてはいけない。

 こうした決まりを職場に周知するために、日立情報システムズは社内報を使い、盲導犬と働くための心構えを従業員に伝えた。盲導犬と歩行体験ができるイベントも企画している。「盲導犬を街で見かけても、触ったりせずに、そっと見守るようになった」と話す穂刈さんの同僚の声からは、受け入れ体制の整備が進んでいることが見て取れる。

 実は、企業が盲導犬を受け入れるための費用はゼロに近い。貸与された盲導犬の餌や健康管理に掛かるコストは、利用者が責任を持って負担しないといけないからだ。企業の盲導犬受け入れについて穂刈さんは、「施設の改修といったハード面より、どうすればスムーズに導入できるかを考え、支援するというソフト面での理解が重要だ」と力を込める。

●進まない障害者雇用

 日立情報システムズでは、CSR活動の一環として障害者雇用に力を入れている。実際、2007年は96人(法定雇用数92人)、2008年は99人(同97人)を雇用した。

 一方、厚生労働省が2009年11月に発表した障害者の雇用状況を見ると、法定雇用率を達成している民間企業(56人以上規模)は45.5%にとどまっている。また「身体障害児・者実態調査(2006年)」では、全国の視覚障害者数は約31万人と報告されている。盲導犬を必要とするのは「約7800人」(1998年 日本財団調べ)であるのに対し、日本で活動する盲導犬は現在「1045頭」(日本盲導犬協会)。企業のCSR活動とも関連のある障害者雇用には、盲導犬や補助犬の育成が急務となっている。

 盲導犬の普及を支援する活動は、企業主体のものだけでない。普段は障害がある学生の就職活動の相談に力を入れている穂刈さんだが、週末は盲導犬の仕事を紹介する活動に取り込んでいる。「僕のライフワークですから」と笑う穂刈さん。こうした草の根の活動が、盲導犬育成に一役買っている。

 個人でできる募金活動もその1つだ。代表例は、日本盲導犬協会が実施している「ラブラドール募金箱」である。不特定多数の人が出入りする場所に置いて募金を募るもので、企業が受付などに設置できる。ラブラドール募金箱の設置数は全国で1万8403個(2009年3月31日現在)あり、2008年度は1億6323万3984円の募金が集まった。1頭につき約300万円掛かる盲導犬育成の資金源は、企業の枠を超えた一人一人の募金活動によるものだ。

●企業が取り組む盲導犬の啓発活動

 企業が外部に向けて盲導犬の啓発活動に力を入れるケースもある。「盲導犬キャラバン」を手掛けるNECだ。日本盲導犬協会のパートナー企業として、1997年から盲導犬の育成や募金活動を支援している。将来盲導犬になる子犬を家庭で約1年間育てる「パピーウォーカー」と呼ぶボランティア活動も実施、これまで3人の従業員が家族とともに育成に携わってきた。

 2008年度からは、小中学校で盲導犬の普及を促す「NEC 盲導犬キャラバン」も支援している。日本盲導犬協会のスタッフ、ボランティア、盲導犬ユーザーを含むキャラバン隊が、盲導犬の講義や歩行体験のデモンストレーションを行う活動だ。2009年度は34校で実施する予定としている。

●企業、人と盲導犬

 2002年に施行された身体障害者補助犬法が定義した補助犬は、盲導犬、介助犬、聴導犬の3種である。障害者雇用の創出には、今回取材した盲導犬に加え、介助犬や聴導犬の育成も欠かせない。しかし、これらは盲導犬以上に認知度が低く、実働数も少ない。

 補助犬の育成は簡単なことではない。補助犬として働いているのは、訓練を受けた犬である。そして彼らは、本来なら人と人の助け合いで解決すべき問題をサポートしてくれている。

 日立情報システムズの盲導犬受け入れ、日本盲導犬協会の募金活動、NECのキャラバンからは、企業や社員一人一人ができるCSR活動の一端が見えてくる。盲導犬の普及や育成に取り組むことは、誰もが平等に働ける社会基盤作りにもつながっていくだろう。1月16日10時5分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100116-00000006-zdn_ep-sci

障害者雇用について、記事になることはあまりありませんでした。記事にしても売れないからです。(マスコミは常に話題になりそうな記事を好みます。)
今回記事になった訳は、障害者を積極的に受け入れようという企業がほとんどなかった、だから話題になりそう、そう判断したからではないでしょうか?(別に、マスコミのそうした姿勢を批判するつもりはありません。マスコミというものはそういうもの、と理解しています。)
本題に戻りますが、企業側にも理由(言い訳)があります。株主や金融機関から「なぜ障害者を雇用するのか?」という声があがるからです。この不況下、障害者を抱えるほど企業に体力が残っていない上、(企業にとって大切な)株主様、金融機関様からご批判を頂戴してはますます大変になってしまう、そんなところでしょうか。
障害者雇用については、法律である一定以上の雇用が規定されていたはずです。

そのような状況下で、日立情報システムズやNECは、CSRとしての新たな局面を見出したのではないでしょうか。

ところで、10/26の所信表明演説で鳩山首相は、障害者が社員の70%以上を占める、とある会社を例に「友愛」社会の実現を訴えていました。両社がこれに呼応したわけではないでしょうが今後も更なる展開が期待されるCSR活動でしょう。
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2009年12月09日

「排出枠付き」続々 CSR強化 ユニ・チャームはおむつ、三菱マテは金融商品

 温室効果ガスの二酸化炭素(CO2)の排出量削減に消費者が貢献できる排出枠を付けた商品を発売する動きが相次いでいる。ユニ・チャームが2日、排出枠付き紙おむつを来年1月19日から発売すると発表したほか、三菱マテリアルも同様の金融商品を売り出している。環境問題への関心が高まる中、各社ともCSR(企業の社会的責任)活動の一環として取り組みを強化している。

 ユニ・チャームが発売するのは「CO2排出権付ベビー用紙おむつ」で、販売期間は来年2月28日まで。消費者が「ムーニー」ブランドの紙おむつを購入すると、ユニ・チャームが購入分1パック当たり1キログラムのCO2の排出枠を国内仲介業者から買い取る仕組みだ。ユニ・チャームの排出枠の購入代金は国内のCO2排出量削減事業の支援に充てる。同社は「生産して消費者に届くまでに発生するCO2に相当する分を相殺できれば」としている。

 同社は昨年から同様の取り組みを2回にわたって実施しており、これまでに約7700トン分のCO2削減に貢献したという。これまでは海外の排出量削減事業への支援が対象だったが、国内の排出量削減の機運が高まる中で今回は国内事業を支援することにした。

 積水化学工業も08年4月から09年8月まで、太陽光発電を導入した住宅「おひさまハイム」で排出枠付きの販売を実施した。1000棟限定で同社が取得した排出枠1トン分を購入者に提供し、拡販に寄与したという。今後も取り組みを検討している。

 一方、三菱マテリアルは、加入者が毎月一定額を支払って金を購入し、積み立てる「マイ・ゴールド・プラン」で、CO2排出枠を日本政府に寄付できるサービスを展開している。

 8〜10月にプランに加入した会員が対象で、1人当たり年間365キログラム(1日1キログラム)の排出枠を政府に無償譲渡する。

 同社はインドで実施されている風力発電プロジェクトから排出枠を購入。費用は事業収益の一部を充てており、会員は特別な支出なしにCO2削減の取り組みに貢献できる。

 CO2排出枠の仲介を手がける日本カーボンオフセットは「排出枠付き商品はCO2削減への取り組みの裾野を広げるもので、企業の関心も高まっている」と指摘する。今後も排出枠付き商品の導入を目指す企業が増えそうだ。12月3日8時15分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091202-00000020-fsi-bus_all
CSR活動の一環として、最近注目されている「CO2排出権」ですが、「排出枠」の仲介業者として銀行、商社が参入、新たなビジネスとして脚光を浴びています。
どの企業グループにも、何らかの形で銀行、商社が関わっているわけですから、今後この動きはますます加速してゆくのではないでしょうか。

まあ、政府も25%削減なんて、ずいぶん気前の良い(?)宣言をしたものですから、企業もCO2削減にコレまで以上に取り組まなくてはならない状況に青息吐息かも・・・。

そういえば、「CO2排出権」のついたバナナ、なんて商品もあったなあ。
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2009年11月30日

利用者の支持を集めた企業サイト、サントリーが2年連続首位

日本ブランド戦略研究所が11月16日に発表した企業サイトの利用者評価において、サントリーが2年連続で1位を獲得した。サイトに掲載しているすべてのコンテンツで高い評価を受けた。

 1位のサントリーは、「コンテンツの量が多く、トップページから利用者が必要とする情報にたどり着きやすいサイト構造になっており、検索性も優れている」(日本ブランド戦略研究所)点が評価された。「質・量とも必要な情報が網羅されている」(同)ことで、利用者から支持を集めた。2位はWebサイトを刷新したTOTO、3位は味の素がランクインした。

 同社は2009年における企業サイトの傾向を「CSR(企業の社会的責任)をはじめとする情報が充実してきた」と分析。前年の調査に比べて「トップ企業の(評価)ポイントの差が小さくなってきた」とし、企業がサイトの情報量の充実やレイアウト設計に磨きを掛けていると評する。前年2位だったトヨタ自動車の順位は10位に下がったが、「(総合的なポイントでは)それほど下がっておらず、ほかの企業サイトの評価が相対的に上がったから」と見る。

 同調査ではユーザーに企業サイトのコンテンツを閲覧してもらい、その評価を集めて分析した。調査対象のコンテンツは「会社案内」「ニュースリリース」「技術・品質・安全」「CSR・環境」「IR情報」「理念・ビジョン」の6つ。10月にインターネット調査を実施し、1万2600人の有効回答数を集めた。11月16日17時24分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091116-00000035-zdn_ep-sci

CSRランキングを評価する場合、
忘れてならないものに企業のサイトがあります。
広報・宣伝に必要な手段として、インターネットは当たり前の時代となりましたが、まだまだその重要性を認識している企業は少ないのが現状です。ただし、この話は中小企業をも含めた全ての企業、ということで大企業では専任の担当部署を設けるなどしてラジオ/テレビ/新聞などのメディアにかわる手段となっています。最近のテレビ局におちる広告収入の金額が激減している、とは言いませんが昨年秋の世界同時不況後、役員数の減少、ボーナスダウンなどの話題をお聞きになったことはありませんか?広告主である各企業が広告・宣伝に費用をかけられなくなったのは、不況のせいばかりではなく、インターネットを利用する消費者が増えたのも否定できない事実でしょう。最近のTVをみても「続きはネットで」「こちらにアクセス」など、さかんにインターネットに消費者を引っ張ろうとしています。従来1分かかっていたTVCMもポイントだけ消費者に伝えて、興味を持った消費者を自社のウェブサイトに引っ張ったほうが、TVCMの時間も短くてすみます。当然、TV局に支払う費用も安くつき、経費負担も減る、という仕組みですね。(TV局も企業収入が落ち込んで頭の痛いところでしょう。)

前置きが長くなりましたが、そういうわけで企業のウェブサイトには必然的に力がはいるわけです。コトに、CSRに取り組まない企業を探す方が難しい昨今ですから、株主に向け、就職希望者に向け、あらゆることが盛り込まれています。

こうしたサイトランキングを評価し、公表してくれるおかげで益々各企業のサイトが充実してゆくことでしょう。(企業のサイト担当者の仕事は増える一方でしょうが…。)

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2009年11月03日

【インド】「落とす力」が必要、インドものづくりセミナー

横浜インドセンターと日本貿易振興機構(JETRO)横浜貿易情報センターは10月29日、横浜市でインドビジネスセミナーを共同開催した。「インド、ものづくりへの挑戦―製造業のビジネス・チャンスを探る」と題したこのセミナーでは、経済産業省の専門家のほか、日本企業のインド事業経験者が講演。日本市場が飽和状態の中、製造業はインドなど海外に活路を見いだすことが求められているが、日系企業は高品質の製品開発に優れている半面、低価格製品の需要が大きなインド市場での展開は十分とは言い難い。このため、セミナーでは製品や価格を「落とす力」の必要性が強調された。

 第1部では、経済産業省インド代表で、JETROニューデリーセンターのシニアディレクターを務める松島大輔氏が、「方法としてのインド―インドは第二の日本になる!? 日本型ものづくりを継ぐのはインド」をテーマに講演。インドで展開する日本企業にとって必要なことは、性能や価格を「落とす力」だと強調した。
 
 松島氏はインドビジネスについて、「市場」「生産」「協力」の3点を軸に説明。「市場」の面では、日本企業の失敗例から、パートナーなどの問題を指摘するとともに、ブランド力に固執した「ハイエンド狙い」が敗因とした。
 
 同氏によると、インドでは1日2米ドル以下で生活する人は5億人、1米ドル以下で暮らす人は2億人もいる。しかし、「日本企業は製品の質を高めることに非常に力を入れるため、ローエンド市場(ボトム・オブ・ザ・ピラミッド)に向けた製品開発が不十分」とする。
 
 松島氏は「低価格市場での展開は、それまで誰もやってこなかった製品を売り出すという新規市場の創造、さらに低所得層が恩恵を受けるという点で企業の社会的責任(CSR)活動につながるほか、これらによるブランド力向上という利点がある」と強調した。ある欧米系の眼鏡メーカーは、1個3米ドルの眼鏡を販売し成功しているという。
 
 「生産」面では、松島氏は「25歳以下の若年人口が全体の54%を占めるほか、世界の大手企業が同国に研究開発(R&D)拠点を置くなど『知的財産大国』であること、1991年まで経済を外資に開放していなかったため、すでに多様な産業が存在していることがインドの特徴」と説明。その上で、「インドは日本のものづくりの後継者」と断言した。
 
 材料を組み合わせるだけの「モジュラー型」のものづくりに対し、日本は、細かな調整や熟練の技術などが必要な自動車をはじめとした「すり合わせ型」のものづくりを得意としているが、「超低価格車の『ナノ』を生み出したインドは、日本のように『すり合わせ型』が進んでいる」とした。
 
 ■品質を下げることの難しさ
 
 「ものづくりの現場から」と題された第2部では、日本発条のばね生産本部ベローズ事業室室長で、2004〜08年に現地法人の日本発条インドの社長を務めた田中佐己夫氏、05年から09年 8月まで旭インディア硝子の副社長兼最高技術責任者(CTO)を務めた小島啓三郎氏が話をした。
 
 日本発条の田中氏によると、同社のばね生産本部では現在、一定の質を保ちながらも価格を落とした製品の開発を進めている。これは、低価格製品をめぐる印象的な出来事を経験したことが大きいという。
 
 1996年にマルチ・ウドヨグ(現マルチ・スズキ)への出荷を狙い北部ハリヤナ州グルガオンにインド初拠点を設置した日本発条は、2年ほど前、地場自動車大手のタタ・モーターズから「ナノ」向けの部品の供給を依頼された。しかし、先方の言い値では材料費と物流コストしかカバーできないため、注文を受けなかったという。
 
 田中氏は「品質を下げるのは難しい。どうやって質を落とせばよいのか、非常に大きな命題」とし、「材料の金属組成から見直すほか、安い設備でそこそこの物を生産できるようにすることが課題だ」と説明。「これまでは品質を上げ、よい製品を作ることに力を入れてきたが、今はダウングレードが求められている」と強調した。
 
 ■「日本」を押しつけない
 
 旭インディア硝子の副社長兼CTOを務めた小島氏は、インドだけでなく中国や米国での事業経験を生かし、「中国とインドとの相違点」と「インド人の多様性とインド人との付き合いで注意すべきこと」について話をした。
 
 多くのインド人とかかわった経験を持つ小島氏は、インドが多言語国家であるため、現場レベルの技能を別の地域の工場で伝えることが難しかったと説明。英語でやりとりできるマネジャーレベルでは地域が異なっても情報をやりとりできたが、英語ができない現場レベルの職員では、ほかの地域の人に作業のノウハウを伝えることが困難だったという。
 
 小島氏は、インド人の多様性を把握することの必要性や、その欧米人的な要素を知る重要性を強調した上で、「日本人こそが特殊と理解するべき。日本人のやり方を押しつけないことが必要だ」と語った。 11月3日8時30分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091103-00000016-nna-int
今日は、日本からはちょっと遠い「インド」のおはなしです。
記事タイトルからちょっと驚きです。『落とす力』とは?
日本は高品質に注力しするあまり、それを購入するハイエンド市場には受け入れられたが、購入力のないローエンド市場向けの商品力がない、たしかに納得できる話です。
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2009年11月02日

【韓国】進む企業イメージ向上、社会貢献費2倍に

韓国の売上高上位200社が昨年、社会貢献活動に充てた費用は約2兆ウォン(約1,551億円)に上り、2002年(約1兆ウォン)に比べ2倍規模となっていることが29日までに、分かった。社会貢献活動費の売上高に占める割合は、すでに日本や米国を超える水準にまで拡大。韓国企業が、「企業イメージ向上により、売上高増を狙う」という新たな戦略に乗り出したともいえそうだ。

 韓国経済新聞が、製造や情報技術(IT)、建設、金融機関など大手100社を対象に、社会貢献活動予算について調べたところ、「拡大させる」と答えた企業は72社に上った。「縮小させる」は1社にとどまった。来年の拡大幅としては、「10%未満」が29社、「10〜20%」が24社などを予定している。
 
 全国経済人連合会(全経連)によると、韓国企業の2006年の売上高に占める社会貢献活動費は0.28%で、日米企業の0.12%を大きく上回った。税引き前利益の投資比率でも韓国は2.83%と、日本(1.83%)や米国(0.88%)を超えた。社会貢献を手がけるために企業が設立している企業財団の資産額も、ここ数年、年率25%で拡大しているという。
 
 ■相乗効果に期待も
 
 背景には、韓国経済が飽和状態にあるため、販売製品の開発・マーケティング活動だけでなく、企業イメージを向上させなければ業績拡大が困難になり始めていることがある。
 
 企業しては積極的に社会貢献活動を押し進めることで、環境に優しい企業として広告・宣伝活動を手掛け、結果としてブランドイメージの向上、利益拡大につなげていく戦略に転換。最近では、環境に優しい企業としてのイメージ構築を急ぐ企業が増えており、社会貢献に充てる予算額が急増する結果にもなっている。
 
 企業の社会貢献が一般的になっている欧州では、「エコファンド」と呼ばれる環境を投資基準としたSRIファンド(社会的責任投資)を手がける企業の株価上昇率は高いという。
 
 韓国でも、韓国取引所が社会責任(CSR)経営を積極的に手がける企業70社を対象に分析したところ、ここ1年間の70社の株価上昇率は平均94.11%で、上場企業の全社平均を大きく上回った。
 
 大手企業の中には、韓国国内で展開し始めた社会貢献事業を今後、世界的にも繰り広げていく戦略をすでに打ち出している企業もある。携帯電話や自動車産業で、世界シェアを急速に拡大している韓国企業が、新たな戦略での世界攻略も視野に入れているともいえ、日系企業としても今後の動向に注目していく必要がありそうだ。10月30日8時30分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091030-00000011-nna-int
本日は、お隣韓国のCSR事情について記事中にもありますが「企業イメージを向上させなければ業績拡大が困難になり始めていることがある」とは、まさにわが国でも同様ではないでしょうか。
企業イメージが、そのまま企業の存続にまで繋がっているのが現在の社会、という気さえします。企業各社がCSRに力を入れ、CSRを専門とするセクションを設置していることを聞くと益々その感が強くなります。
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2009年10月26日

CSRセミナー:「就活に企業の社会的責任の観点を」 京大会館で来月8日 /京都

◇意見交換も
 学生が就職活動をする際にCSR(企業の社会的責任)の観点を取り入れてもらおうと、NPO法人「環境市民」(中京区)は11月8日午後0時半から、左京区の京大会館でセミナー「CSRで考える、未来の自分と、企業の姿」を開く。
 CSRは企業が利益を追求するだけでなく、二酸化炭素の削減や障害者雇用、地域貢献などの活動をすること。セミナーではパナソニック▽阪急阪神ホールディングス▽ワコールの各担当者が取り組み事例を紹介。学生は担当者と意見交換できる。
 定員100人(先着順)で無料。希望者は氏名・電話番号・メールアドレス・大学名を書いてファクス(075・211・3531)かメール(life@kankyoshimin.org)で同法人へ。同月2日締め切り。10月25日15時1分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091025-00000147-mailo-l26
これも企業によるCSRの有効活用?でしょうか。株主対策だけでなく、人材募集にまで活用しようという試みは企業の取り組みをより広くアピールする意味でよいことでしょう。
ここでも、他社との差別化が図られるということでいまどき『CSR』を知らないという企業の方が少ないのではないかと思えます。
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2009年10月23日

日本財団、格付け公表 積水ハウス、CSRトップ

日本財団は21日、国内企業の2008年度のCSR(企業の社会的責任)活動の先進性を独自に採点した格付けを初めて公表した。「社会への取り組み」「社内での取り組み」「顧客への対応」の3分野で評価した。

 調査対象は、東証1部上場企業のうち、CSR情報の開示度が高い103社。各分野80項目(1項目1点)、計240点の加算方式で採点した。

 上位の積水ハウス、デンソー、サッポロホールディングス(HD)は、社員のボランティア活動への積極的な参加や情報公開度の高さが評価された。

 社会への取り組みは、民間非営利団体(NPO)や地域への寄付の有無、温室効果ガス削減・リサイクル分野での成果を数値で公表しているか、などを採点。社内の取り組みは、人権擁護・セクシュアルハラスメント防止指針の整備度合いや、法定以上の休暇取得が可能かどうかなどを調べた。顧客対応は、リコールや不祥事の情報公開度、個人情報保護関連の認証取得の有無などをみた。10月22日8時16分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091021-00000025-fsi-bus_all
2008年度のランキングが発表されました。
東証1部上場企業のうち、CSR情報の開示度が高い103社となっていますので、これが日本全国で比較対象されたものではないことはありますが、大手企業の中でのCSRへの取り組みがわかっていいですね。
いづれも日本を代表するような企業ばかりです。

採点対象に社員のボランティア活動への参加が評価されたそうですが、「積極的」などうでしょう?社員が積極的に(自発的に)?、それとも会社として積極的に?
判断がわかれるところですが、地域社会への貢献や環境問題への取り組なども考慮されるようになったのは時代の流れなんでしょう。

今後ますます、この傾向は続いてゆくのでしょうね。
お金を儲けるばかりが企業じゃない・・・と。



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2009年09月28日

マラリア予防・汚水浄化…途上国ビジネス、日本も加速

発展途上国での貧困解消や衛生状態改善などの取り組みを収益につなげる「BOPビジネス」が、日本企業にも広がってきた。将来の市場創出や製品開発につながるとの期待も高まっている。

 住友化学は2003年から、アフリカ・タンザニアで、マラリア予防のための蚊帳を製造・販売している。特殊な殺虫成分を練り込んだ1張り5ドル(約450円)の蚊帳を年間1900万張り生産。現在は2工場で約4000人が働いているが、12月に新工場を稼働させ、2000人を新規雇用する計画だ。住友化学で同事業を担当する水野達男氏は「慈善事業ではなく、あくまでも本業のビジネスだ」と強調する。

 ヤマハ発動機は2000年から、東南アジア5か国で集落向けに、汚れた川の水を安全な生活用水に変える浄化装置を試験販売している。

 「社会起業家」と呼ばれるベンチャー企業の取り組みも目立つ。東京三菱銀行出身の枋迫篤昌(とちさこあつまさ)氏が米国で開業したマイクロファイナンス・インターナショナル社は、中南米などからの移民向けに、祖国への送金や融資などの金融サービスを提供している。東京・渋谷のHASUNA(ハスナ)社は、中米やアフリカの貧困層が作る装飾品を輸入し、経済的自立を支援している。経済産業省も8月、有識者や企業関係者らで作る研究会を発足させ、企業と国際機関との仲介、事業化調査への協力に本格的に乗り出した。日本企業がBOPビジネスへの関心を示している背景には、企業の社会的責任(CSR)意識が高まっていることがある。さらに、先進国市場の縮小が避けられないことを見越し、途上国市場での存在感を高める狙いもある。

 BOPビジネスで得たノウハウを、先進国向けの製品に転用することも期待されている。途上国では使いやすく修理が簡単な製品が求められる傾向があり、多機能製品に慣れた日本の消費者らに新しい価値を提案できる可能性がある。ただ、途上国での事業展開にはリスクがつきまとう。野村総合研究所の平本督太郎氏は「企業は、情報不足を克服するために、NGOや国際機関、地元企業との協力関係が不可欠だ」と指摘している。9月21日10時31分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090921-00000292-yom-bus_all
BOPビジネスとは、初めて耳にしました。BOPビジネスで得たノウハウを、将来の市場創出や製品開発につながるとの期待があり、先進国向けの製品に転用すること可能性があるとのことです。しかし、こういうCSRもあるのですね。企業が金を出すだけのCSR活動から、一転利益に繋がるCSR、こういう活動で閉塞した状況を打破する企業が続々と出てくることが良いです。

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2009年09月03日

全戸で「雨水を地下に」 浸透ますを設置へ 仙台

仙台市青葉区の住宅分譲地で、降った雨を土中に浸透させる「雨水浸透ます」を全区画に導入する計画が進んでいる。水害防止のほか、地下水を蓄える効果も期待される浸透ますの設置が住宅購入の条件。市は設置費用の助成制度を設けているものの、導入が進んでいないのが実情で、環境に配慮した開発業者の取り組みに注目している。

 浸透ますの導入を計画しているのは、積水ハウス仙台支店が青葉区小田原4丁目で分譲している「青葉のまち」。広さは3万8000平方メートルで、全97区画に設置する。

 ますは主に直径30センチのものを宅地の四隅に設置。雨どいなどからの雨水を無数の穴が開いたますに流し、地下に浸透させる。下水管に直接放流する普通の雨水ますと違い、ます4個で1時間に3トンの雨を地中に浸透させることができる。区画全体では約300トン、5コースある25メートルプール1杯分に相当する。

 雨水の地下浸透は、近年、頻発が指摘される都市型洪水の回避策として期待される。また、仙台市の場合は悪臭対策の側面を持つ。
 旧市街地は雨水と汚水が同じ下水管を通る構造のため、大雨が降ると水があふれ、悪臭を引き起こす要因になっている。

 このため市は2003年度から対象区域を定め、一般家庭での浸透ます設置の助成制度を導入。上限はあるものの原則、既存建物の場合は設置費の全額、新築の場合は半額を補助する。しかし、認知度が低いのか、助成実績はこれまでに5件と進んでいない。

 今回の場合、設置費は1戸当たり4個で約14万円。通常の雨水ますの設置費は約8万円で、浸透ますとの差額は約6万円だが、市の助成を受ければ負担増は約1万円に圧縮できる。

 分譲地内は地域の植生に合わせた約4000平方メートルの緑地公園を整備するなど、環境対応に力点を置く。既に約20区画が販売済み。同支店は「CSR(企業の社会的責任)の観点からも導入を決めた。負担増になるが、むしろ環境貢献の一つとして好意的に受け入れてもらっている」と話す。

 市下水道管理部は「分譲地全体での設置は例がない。これを弾みに市内での普及に努めたい」と一括導入を歓迎する。9月1日14時26分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090901-00000012-khk-l04
近年の注目されるようになった「ゲリラ豪雨」ですが、
一般家屋での対策はこれといってなかったようです。

ます4個で1時間に3トンの雨を地中に浸透させることができるそうですから、これはすごくないでしょうか。
posted by Pal at 19:28| Comment(0) | CSR 企業の活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする